SAIYU INC.(菜友)

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床を考える-1

学校給食センターを建築するとき、けっこう最後まで見落としがちなのが『床』。
よくある話が、予算を削りに削り、床まで考えが及ばないよ?。基本設計でも詳細は出てこないし、塗ってみて、仕上がってみてはじめて、「こんなもんなのね?。」というパターンがほとんどか。
大半の方が関心が無い。
しかし、実は床は食品工場を考える時の最重要な場所の一つであり、この床に失敗すると後から大変なことになってしまう。

まずは土間コンクリート。完全に乾ききってクラックが入りきってからが床を塗るタイミング。
これをフライングすると、塗り床の下からクラックが入り、そのうちそこから剥離してくる。
または、コンクリートから気泡が出てきて塗り床のクラックにつながり、そこから剥離してくる。
あと、乾くときに引っぱりの強度が強い塗り床を塗るときは、あまり薄いコンクリートだと引っ張られて割れてしまう可能性がある。

その次に材質。ウレタン系、エナメル系、無機質系、シート系などがあるが、やれHACCP対応だの、ドライ対応だの。はあまりあてにならない。用は何がしたいかで一長一短。

最後に塗り床の厚さ。これは非常に大切で、実は設計上コストダウンには一番手っ取り早い。単純に塗り賃とか考えないで考えた場合、1mmの厚さで塗るのと2mm の厚さで塗るのとでは単純倍。平米3,000円とすると、3,000平米程度の延べ床のセンターだったらそれだけで数百万円、下手すりゃ1,000万円くらい平気で変わってきてしまう。
しかも、もともとみんなあんまり関心が無いもんだから1mmか5mmかって突っ込む人は誰もいない。
コストダウンには手っ取り早い塗り厚であるが、耐久性にも一番影響を与える。ひどいセンターだと給食を提供する前の練習段階で既に剥離が始まっているものもある。そうなってしまうと後から大変なのである。

あと、防滑仕様で塗り床の中に砂を混ぜ込むが、あれも1mm程度の塗り床だとすぐに砂が剥離し、あまり意味が無い。


 

画像(180x135)・拡大画像(640x480)


ほぼ新品にもかかわらず、剥離した床




 

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下から気泡が上がってきている床




 

画像(180x135)・拡大画像(640x480)

塗り床の下にクラックが入っている
 

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